このブログでは男性(父親)が育児休業を取ることについて色々書いているのですが、改めて男性が育休を取得することのメリット/デメリットについて整理したいと思います。
育休を取得すると、どんなメリット/デメリットがあるんだろう
男性育休のメリット/デメリットを洗い出すことで育休取得の判断材料にできる
※父親がサラリーマン、母親が専業主婦のパターンを想定して書いています
メリット
子供と過ごす時間が増える
まずはこれですね。
育休期間中は子供と過ごせる時間がかなり増えます。
土日休みのサラリーマンの場合、1週間のうち子供と丸一日過ごせるのは週に2回だけで、平日は帰宅後に少し触れ合う時間があるかどうかだと思います。
さらに残業がある場合、平日は寝顔を見るだけになってしまいます。
リモート勤務がOKな職場であれば同じ家の中で過ごすことはできますが、ギャン泣きしたらウェブ会議に音声が入ったり、仕事に集中できなかったりするので「リモート勤務で解決」とはならないです。
一方、育休を取ることができれば子供との時間にフルコミットすることができます。
子供と過ごす時間はプライスレス
奥さんの負担が減る
自分も初めて子育てをして思い知らされたのですが、赤ちゃんの育児には気力・体力がかなり必要です。
特に新生児は2~3時間おきの授乳・おむつ替えで睡眠時間を削られますし、ギャン泣きの理由が分からず長時間泣き声を聞いていると気が滅入ってしまいます。
ただでさえ奥さんは出産による体へのダメージもあり、育児の負荷は半端ではありません。
3ヶ月もすれば夜だいぶ寝てくれるようになるので、最低3か月育休を取ることをおススメします。
時間ができる
今までは「平日は仕事でいっぱいいっぱい、土日で体力回復&遊び」だったかもしれませんが、子育てが始まり普通に仕事をしていると土日は育児で潰れるようになります。
育児休業を取得することで時間に余裕ができるので、奥さんと調整して休む日や遊びに行く日を作る事ができます。
また子どもは昼寝をしたり奥さんとおでかけしたりするので、終日育児をするわけでは無いため、今まで以上に自由時間ができます。
その時間を利用して、今までできなかった読書や動画鑑賞といったエンタメ消費をしてもいいですし、スキルアップを目指した勉強なんかもできます。
読みたかったマンガを一気読み!
またお出かけや帰省を土日や年末年始にする必要が無くなるため、混んだり値段の高いタイミングを回避する事ができます。
健康になる
残業が多い方の場合、やりたい事をするためについ夜更かししてしまうことがあるのではないでしょうか。
土日でもない限り翌日も会社があるため、睡眠不足の生活を送っているという方も少なくないと思うのですが、育休中は何時間寝ようと怒られません。
と言っても新生児~3,4ヶ月頃までは夜寝てても赤ちゃんに起こされますが、翌日早起きしなくて良いと思うと気が楽です。
また働いていると忙しくて筋トレやストレッチの時間を取ることが難しいですが、育休を取得すれば時間に余裕ができるため、育児のスキマ時間に好きなだけできます。
朝の時間に余裕ができたので、毎日フェイススチーマーを使っています
なかなか時間が取れず行きにくい、歯の手術や脱毛に行ってみるのも良いですね。
デメリット
評価・昇進に響く
育児休業を取ることは社会通念上なんら問題は無いのですが、社内であなたのことを評価するのは社会では無く人間(上司)です。
育休を取って働いていない社員より、子供が産まれても会社のために働いてくれる社員は助かりますし、より評価してあげたくなります。
そのため、上司側に悪意が無くても「育休を取らない人>取る人」という優先順位になるのは仕方の無いことです。
結果として自分の「評価が悪くなる」「昇進が遅くなる」ことは覚悟しておかないといけません。
頑張っているヤツを評価したい
信頼がなくなる(減る)
一度育休を取得すると、周りの人間は「次の子供が産まれるときも(子供が増えてより大変になるから)また育休取るんだろうな」と考えます。
そして、「あいつを頼りにすると、いざと言う時にいない」「長期・大きな仕事は振れない」という考え方になってしまうのも致し方ないことです。
実際自分もプロジェクトを途中で抜ける形になってしまいました
そうなると重要な仕事の担当になるチャンスは回ってきにくくなり、成長もせず、結果として昇進・昇給しにくくなります。
育休取得する際にはこのデメリットも受け入れなければなりません。
でもよく考えてみてください。
女性は産休で確実に仕事を休むことが確定しているので、入社当初から上司にこう思われている状態になっている方も多いです。
そう考えると、たいしたデメリットでは無いと思えてきませんか?
お金が減る
育休取得中は働かないので当然給料は出ません。
それを助けるために「育児休業給付金」という給付金がありますが、今までの月給全額出るのではなく、給料の68%(育休取得半年後からは50%)が出ます。また上限もあります。
ただ育休中は「健康保険」「厚生年金保険」といった社会保険料がかからないので、実際には68%よりも余裕があるように感じるはずです。
と言っても、給料に対する生活費が68~50%以下で収まっている家庭は少ないと思いますので、育休中は多少なりとも貯金を取り崩すことになるのは覚悟しておく必要があります。
給付金、もうちょい増額お願いします!!
現在給料を全部使いきってしまっている家庭の場合は、財政的にかなりきつくなると思います。
給料を使い切っている家庭でなくても、奥さんの出産もあることですし、予期せぬ出費に備え200~300万は貯金がある状態で育休に入ることをオススメします。
まとめ
育休中のメリット/デメリットは以下の通りです。
メリット
子供と過ごす時間が増える
奥さんの負担が減る
時間ができる
健康になる
デメリット
評価・昇進に響く
信頼がなくなる(減る)
お金が減る
自分はメリットに"お金に変えられない価値"があると考え育休取得に踏み切りましたが、会社でガンガン出世したいという人にはこのデメリットは無視できないと思います。
ぜひ後悔の無い選択をしてください。
育休は最大1年。会社員人生40?年のたった1年。